Estacio Sants（サンツ駅）
朝、目が覚めシャワーを浴び、ガイドブックをめくり決めた、タラゴナに行こうと。 フィゲラスのダリ美術館にも行きたかったのだが、タラゴナに行くことに決定。ということで、さっそうとEstacio Sants（サンツ駅）に向かうため、ホテルを出発しようと玄関まで行くと、外は大雨。たくさんの人がホテル前で待ち合わせか雨宿りをしている状態。。スペイン広場から見渡せるモンジュイックの丘の上のお城のようなカタルーニャ美術館の上空には、どんより黒い雲が掛かっていた。。と、その事がさらにタラゴナ行きの決意を固くした。バルセロナが雨でもタラゴナは晴れかもしれない、という短絡的な理由で（笑）　傘もなく、ホテル前のメトロ乗場への階段を走り降り、まずはサンツ駅へと向かうことに。

メトロ3号線にてEspanya駅からSants Estacio駅まで2駅、約5分。メトロのプラットフォームから案内板を頼りにエスカレーターやら階段を上っていくと、サンツ駅構内に到着。平面的にびろーん、と広い印象を受けたところだ。切符売場は駅構内の中央に行き先や当日または前日分ごとに分かれているようだった。だから適当に並び、自分の順番が来て、「I'd like to go to Taragona today」と言うと、別の窓口の番号を教えられ、そっちに行くことに。。

別の窓口で同じように伝え、発車時刻をきくと、一番早いので約5分後の出発だという。それでOKと返事すると#5からサラゴサ行きの電車に乗るように、と教えてもらう。一応、乗場を指差しで教えてもらい、改札を早足で通過し、地下のプラットフォームへダッシュすることに。エスカレータを降りたところは薄暗いプラットフォームだった。スーツケースなど大きな荷物を持った人の姿もあちこちにあったが、所々はあからさまに薄暗いところだった。列車の行き先自体は、プラットフォームの電光掲示板に表示される「destination Saragosa」（サラゴサ行き）で直ぐに確認でき、乗車も出来た。車内は左右2人掛けシートで、車両入り口そばの窓側にひとつ空き席があったので「Ciao, can I take this seat?」と一応確認すると、「YES」と答えが。席についてしばらくすると、列車は薄暗いプラットフォームから動きはじめ、一路サラゴサへ出発。9:08amのことだった。

Sitges（シッチェス）通過
サンツ駅を出発してから約20分後、窓の外に地中海が見えはじめた。空も青く、バルセロナの朝の空とは大違いだった。しばらくいい感じの海景色が続き、列車がスローダウンしたころ、Sitges（シッチェス）の駅をゆっくり通過した。小奇麗な海景色が続くなぁ、と思っていた正体はバルセロナ郊外の有名なビーチだったというわけ。予想以上にバルセロナから近いところだと思った。その後、列車は再び速度を上げタラゴナを目指す。


Tarragona（タラゴナ）到着
シッチェスの駅を通過してから約40分後、左手に海がみえる中、列車はTarragona（タラゴナ）駅に到着。 サンツ駅からの道中に停車した中で一番大きな駅だった。（とはいえ、さほど大きないけど）

列車をおりると、プラットフォームには結構たくさんの人がいた。特に改札を通過することなく、そのままプラットフォームの隣の駅舎を通り抜け駅正面へと行く。そこから右手にまっすぐ、ちょうど海と平行に続く坂道を歩くこと約5分。突き当たりにある階段を上がると、そこがBarco del Mediterani（地中海のバルコニー）と呼ばれる見晴らしのいい広場。10:00am過ぎの広場の周囲には、軒を並べるレストランもまだほとんどが開店前の状態。銅像を左手に高台から見渡す地中海の景色を右手にまっすぐ並木道を歩く。テクテクと並木道を歩いていくと、今度は下りの階段があり、そこから円形競技場が顔をのぞかしていた。所々崩れているローマ時代の遺跡の向こうには青い地中海が広がっており、見たことない景色だった。

ローマ時代の円形競技場
工事現場のような土道をとおり、円形競技場の入り口に行き、料金表に書かれた2.3eを窓口で支払おうとすると、おっちゃんが「Free」と一言。どういうわけか無料とのこと。火曜日朝の円形競技場には、他に3、4人の観光客しかいなかった。円形競技場の中は、階段状の観客席の部分は勝手に歩き回れ、中央の競技場の部分には下りることが出来なかった。適当に歩き回った後は、城塞都市の内部を探検することに。

Tarragona（タラゴナ）の街
タラゴナの町はのんびりと探検できるところだと感じました。もともとローマ時代に築かれた街だけに、石畳の道に旅情あふれる建造物が残るだけでなく、町全体の雰囲気が大都市バルセロナとは異なり時間もスローなところだと思いました。実際、バルセロナ市内を歩くときより、かなりリラックスして楽しむことが出来ました。

タラゴナは歩きやすい街のサイズだと思いました。カテドラルにも街の案内板を頼りに辿りつけ、本当に、適当に街歩きするだけでひととおり観光できるところだと思います。朝の円形競技場はチラホラ観光客がいる程度でしたが、街中は平日だというのに欧米の観光客がたくさんいました。この日は、昼過ぎからさらに晴れてきて、地中海のバルコニーには、青い海を見渡す人がたくさんいました。その近にあるRambla Noava（ランブラ・ノバ）の両脇の飲食店は昼前からチラホラと開店していました。また、とあるBARの軒先には、今夜カンプノウでのバルサのチャンピオンズリーグ初戦が張り出されていました。

で、ランチ込み、街歩きの所要時間は約2時間。そんな感じのこじんまりとした所です、タラゴナは。バルセロナの喧騒とは別世界のいい感じの町でした。

タラゴナからバルセロナへの帰路
ランチを済ませた後、タラゴナ駅に戻ると、駅舎内には切符を買う人の行列がありました。適当に並び、自分順番がくると窓口の駅員さんに「Barcelona, Sants Estacion, Cercanias」と言ったつもりが、セルカニアス（Cercanias）が通じず、「サルカローニ」とか色々つたえようとすると分かってもらえました（笑）プラットフォームの番号、発車時刻も、紙を差し出すと書いてくれた親切な駅員さんでした。ちなみに、駅舎の中にも発着列車の予定リストを表示するモニターが備えついていました。切符を買った後は、列車が来る時間までプラットフォームのベンチに座って待つことに。

ところが、ひとつ前の13:09発の列車の発着が遅れ、結局13:20過ぎにタラゴナの駅を出発することに。もともと13:25の列車に乗る予定だったが、それをみて遅れると思い込んでいたら、なんと時間通りに、しかもひとつ向こうのプラットフォームに列車が到着した。あわてて走り出す他の人と同じく、猛ダッシュすることに。結局、間に合ったからよかった。。その後、列車は何事もなかったように、2:40pmバルセロナ、サンツ駅に到着。ちなみに、平日昼過ぎのバルセロナ行きの車内は、予想以上に混雑しており、空席はほとんどなかった。 その後、いったんホテルに戻ることに。

Las Ramblas（ランブラス通り）と、Mercat de Sant Josep（サン・ジュセップ市場）
夕方、チャンピオンズリーグ観戦のまえに旧市街エリアに行き、適当にランブラス通りをカタルーニャ広場方面へ散歩することに。まず向かった先が、メトロ3号線Liceau駅出口となりのMercat de Sant Josep（サン・ジュセップ市場）。

メトロ出口の階段を上がると、人通りも多いLas Ramblas（ランブラス通り）のど真ん中にでるので、最初どっちにあるのか分からなかったのだが、周囲を見渡せば、すぐに市場への大きな入り口が目に付きました。ランブラス通り側の市場入り口周辺にはフルーツショップが多く、たくさんの観光客がカットフルーツやフレッシュジュースを楽しんでいましたが、市場の奥の方はすでに午後という時間帯のせいか店じまいしているお店もありました。とはいえ、マグロの頭を並べている魚屋、ウサギやチキンを丸ごと売っている肉屋、ソーセージ吊り下げまくっている専門店など、どの店も見て楽しめるところでした。実際、店先でも写真を撮っている観光客をたくさん見かけました。時間帯のせいか、市場内は観光客は多いとはいえ、さほど混雑しておらず、普通に歩け回る程度でしたので、ここでの所要時間は約20分。ドラゴンフルーツのフレッシュジュース（1e）を飲んだ後は、ランブラス通りをカタルーニャ広場方面に進むことに。

ランブラス通りは、コロンブスの塔の上から見れば、綺麗に並木通りが港側からカタルーニャ広場まで続いているのがわかる大きな通りです。観光客も多いところなので、平日なのに大道芸人も結構おり、この時は軍服とベレー帽姿のチェ・ゲバラのそっくりさんも見かけました。それと、路上でペットを売る店が結構目に付きました。市場からだと数分歩けば、大きな広場に突き当たりますが、それがカタルーニャ広場で、その周囲にデパートもあります。この日は、広場横のFNACでCDを買ったりしました。18:30、カタルーニャ駅からカンプノウ最寄駅Maria Christiina駅に移動開始。

オススメのカンプノウへの行き方
カンプノウへのアクセスはいくつかありますが、有名なひとつがMaria Christiina駅からの徒歩コース（約15〜20分）です。MariaChristina駅の周辺からだとスタジアムの姿はじぇんじぇん見えませんが、このコースは、わかりやすいと思います。

MariaChristina駅から、大通り（Avinguda Diagonal）沿いに2,3ブロック歩いて、円形ロータリーのところをL字に左に曲がり、後は直進していくとスタジアムが見えてくる感じ。突き当たりがスタジアムで、その左手には外から見練習場もみえるラ・マシア（La Massia）への入り口があります。バックスタンド席の場合は、突き当たりのゲートから入れば直ぐ近く。（逆にメインスタンドはメガストア方面からの入場することになるため、少々歩きます。）

ラ・マシア（La Massia）入口からスタジアム沿いに少し歩いていくと、出入り待ちポイントの7番ゲート（Access 7）があります。人ごみができていたら、まさに出入りタイムなので、しばらく一緒に待てば結構な確率で選手とかに遭遇すると思います。（車に乗ったままですが、中にはわざわざファンの前で車をいったん止めてファンサービスする人もいました。）Access7から、さらに進むとメガストアやチケット売場へのゲートと続きます。ただし前売りチケットを買うためには、さらに進んでAccess14近くのチケット売場に行く必要があります。メガストア前のチケット売場は、スタジアムツアーのチケットを売る唯一の窓口なので、そこに並んでいる人の大半は、それ目当ての人ですから、先に並んでいる人か係員にちょろっと確認した方がいいと思います。メガストア前からAccess14への移動は、スタジアム内を通っていく（ショートカットみたいな）行き方と、スタジアム外をぐるっとフェンス沿いに歩いていく方法があります、いずれにせよ売場自体は、メガスタジアム前よりしょぼいところです。Access14の案内板に沿っていけば普通にたどり着けると思います。

MariaChristina駅は、メトロでカンプノウから市内方面に帰る場合、お隣のLes Corts（ラス・コルツ駅）からより、先に乗車することになります。ラス・コルツ駅から乗車する人は多く、朝のラッシュ状態なみに混雑していたので、その点マリア・クリスティーナ駅からの方が乗りやすいと思いました。

また、ほかのアクセスは分かりませんが、このルートの場合はスタジアム最寄り駅からの道中に飲食店があり、ついでに試合前の腹ごしらえも出来ます。（スタジアム内の売店でもできますが。）MariaChristina駅を出て、スタジアム方面にAvinguda Diagonal通りを3ブロック（徒歩約5分）歩いたところ、進行方向左手にBARが数軒並んでいるところがあります。どこも似たような値段ですが、トルティーヤ（スペインオムレツ）、リゾットやパスタから、サンドイッチまで種類も割りとありました。ちなみに、試合当日のこの日は試合開始約2時間前の19:00に立寄りましたが、店内は大繁盛していました。

カンプノウ、グランドスタンド１F席
試合開始の約1時間前の19:30過ぎ、カンプノウ近くの道は、まるで巨大なスタジアムへのファンの大行進状態。路上には、バルサグッツを売る屋台、ヒマワリの種をどっさり売る出店もいっぱい。もちろん警官隊もスタンバイ。

グランドスタンド席は、ちょうどスタジアムツアー入口があるスタジアム正面方面からスタンドインすることになる。チケットチェックを済ませ、観戦席につき、ピッチをみると、おなじみのチャンピオンズマークの大きなシンボルマークが広げられていた。スタンドはまだ、ほとんど空席の状態。だからピッチが目の前の一列目までカメラ片手の人もどかどかと行きやすい。1Fから見上げる9万人以上を収容するカンプノウの姿は迫力あった。

試合開始の約40分前から、選手のウォーミングアップがピッチ上ではじまった。最初にブルガリアチャンピオンのレフスキ、続いてバルサが登場。バルサの選手が目の前のピッチでランニングやらパスをし出して代興奮！ロナウジーニョ、デコ、エトー、メッシ、プジョル、ジュリー、他割愛（笑）が、すぐそこにいる感動、えぇ猛烈感動ですYO！

練習を終えた選手がいったんピッチを去り、自分の席に戻ることに。空席だった周囲には白髪の年配のグループが据わっていた。しばらくすると、選手入場。爺も婆も、グランドスタンド１F総立ち、拍手喝采。カンプノウになり響くTVでおなじみのチャンピオンズリーグのテーマにも感動。試合開始前の記念撮影などが一通り終了して、いよいよキックオフ。

チャンピオンズリーグ（バルサ-レフスキ）
現地観戦ならではですが、この日、試合途中から、とにかく天気が悪かった。

小雨が振り出したと思ったら、あっという間に大粒の雨になり、ピッチに近い観戦席の人は、試合観戦より雨宿りのために皆、いったん席を立つ状態。。自分の席は、1Fグランドスタンド席でも中ごろの列で、屋根があったので雨に濡れることなく観戦出来ましたが、グランドに近い席だと、天気次第とはいえ、あんな目にも会いかねないんだなぁと改めて思いました。。

途中、雨脚は弱まるどころか雷まで鳴り出す悪コンディションのなか、両チームの選手はサッカーをしていました。前半終了まえから雨脚は弱くなり、後半を迎えましたが、途中からは再び大粒の雨が。。せっかく止んだと思って席に戻っていた人も、また雨宿りのため席を離れることに。。メインスタンドまえのバックスタンド1F、2Fをみると、先頭から20列くらいまでは皆が雨宿りのため席を離れて、シートが丸見えの状態。。

メガストアで売っていたポンチョ（15e）を買っておけば…と思うような雨ではなく、屋根なし観戦は無理っ！という感じの雨が止む気配なく続くなか、バルサは格下レフスキ相手に後半終了の約5分前までに4対0の余裕のゲーム。ちょうど、雨もいったん止んだので今のうちにと、スタジアムを脱出することに。

スタジアム正面から外に出て、Access7前を通過し、Avinguda Diagonal通りにたどり着くまで、約10分。それからMaria Cristina駅までが約5分。スタジアムから駅へと向かう人のほとんどが傘ももたずに、早足で急ぐ中、相当前を歩く人を抜きながら急いだが、途中から振出した小雨がどんどん大粒になった。おかげで、駅到着したときは、びっしりとオールバックが決まる状態（笑）。が、結果的に、この夜、雨脚はさらに強くなることに、この後知ることに。とにかく無事にホテル最寄り駅のEspaniya駅に到着出来た。

が、列車を降りて、ホテル前のメトロ出口に向かうと数人の人が、階段まえで雨宿りしていた。メトロ出入り口の階段部分は屋根がないので、まるで滝のような水がボトボト階段を流れている状態。しかも、ボロい駅なのか、所々の床から水がコポコポとあふれている始末。。とにかく大雨の状態。ホテルはその出口の階段を上がった隣という距離なのだが、それを差し引いても走り出す気も引ける感じ。結局15分以上待つと、ほんの少しだけ雨脚が弱くなり、それを見た数人が意を決して走り出したので、後に続くことに。　わずか1分も経たない間にビショビショの姿でホテルに到着。。結局11:30頃、部屋でシャワーを浴び終えても、雨、雷が続いている状態の夜でした。サッカー観戦の際は天気予報の確認、雨具の準備もお忘れなく、と実感しました。