スペイン・バルセロナでのスペイン国内リーグ・リーガエスパニョーラ、チャンピオンズリーグのFCバルセロナ観戦記、バルセロナやモンセラート、タラゴナなどバルセロナ旅行の体験談(2006年)を綴りました。
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Montserrat(モンセラート)
のこぎり山、ブラックマリアで有名なバルセロナ郊外の観光地、モンセラート。そのモンセラートまでモンジュイックの麓にあるスペイン広場のカタルーニャ鉄道で、約50分。バルセロナ滞在も数日目となったこの日、日帰り旅行することに。

8:00am、スペイン広場前のホテルを出発し、スペイン広場のカタルーニャ鉄道のマークがある入り口から地下の駅へ。昨日、買っておいた切符で改札を通り、駅構内の案内板を頼りにモンセラート行きのプラットフォームへ進む。列車横の自動販売機でジュースを買って乗車、自由席の車内に。適当に空いていた席に座り、しばらくすると乗車時刻に。8:35am、列車はゆっくりと出発進行。

列車がモンセラートに近づくにつれ、トンネルが増えた。山の間を走る列車の窓の外は、眺めのよい景色。快晴の青空と山肌のコントラストが、綺麗に映えた。9:25am、のこぎり山の麓にあるモンセラート駅に列車が到着。午前中の割と早い時間帯のせいか、パラパラと乗客が降りる程度だった。無人駅のため、駅を出るのに改札も、駅員もいなかった。そこで降りた人は、一同、駅となりのロープウェイ乗り場へ。


MontserratへはR5プラットフォームから発車。
MontserratへはR5プラットフォームから発車。
車窓から見るのこぎり山の様子
車窓から見るのこぎり山の様子
Day 1
Day 2
Day 3
Day 4
 Montserrat(モンセラート)
 モンセラートのロープウェイ
 Basilicaとブラックマリア
 出会えなかったEscolania
 モンセラートのハイキングコース
 バルセロナへの帰路
 Parc Guell(グエル公園)
 サグラダ・ファミリア聖堂
 Paelia(パエリャ)
 世界遺産のサン・パウ病院

Day 5
Day 6
Day 7

モンセラートのロープウェイ
ロープウェイ売場でも、チケット買えるが、カタルーニャ鉄道のバルセロナ駅でもモンセラート行きの様々なセット乗車券を販売している。今回、そちぷが利用したのは、バルセロナからの往復切符+往復ロープウェイ代のものだが、他にも、モンセラートでのランチ代を含んだものとかもあった。

で、少しロープウェイ乗場で待つと、のこぎり山からロープウェイが降りてきた。見上げる確度は結構急傾斜だった。下りの客が降りたロープウェイに上がりの客が乗り込み、ロープウェイが動き出す。このロープウェイは、一部窓が空いている場所もあり、そこからカメラで外の景色は綺麗に撮れました。山肌というより、実際は崖に迫力よく近づいていく様子は、まさにアトラクション。眼窩の高さも結構あり、行きのロープウェイだけで10枚ほど写真撮る人、結構多いと思います。実際、撮りましたし(笑)。

ロープウェイをあがった所は、お山の上の観光地といったところ。といっても、さらに頂上に上がるためには、そこからフニュキュラなる登山列車に乗るか、ハイキングコースなる登山道どちらかで進むことになる。


Basilica(大聖堂)とブラックマリア
ロープウェイ乗場からテクテクと歩いて、まずはブラックマリアが残るBasilica(大聖堂)へと進む。 ブラックマリアとは、La Moreneta(ラ・モレネータ)と呼ばれる黒いマリア像のこと。Museu de Montserrat(モンセラート博物館)を左手に、のこぎり山からの眺めを右手にBasilicaの方に進んで建物に入ると、正面にBasilicaが見える。その右側に、観光客らしき人の行列があった。それが、Basilica内部に安置されるブラックマリア見学者の行列だった。自然と前の人に習うように並んでいると、建物(Basilica)の中へと入っていくことに。細い通路をノロノロとすすみ、階段をあがるとブラックマリアなる聖母像が祭られていた。一列でしか進めないなか、皆ブラックマリア前で十字を切ったり、祈りをささげたりして、それが済むと次の人の順番といった感じ。ちなみにブラックマリアのあるところはBasilicaの2階部分で、1階からも丸見えの部分。

ブラックマリア見学の道順をまとめると、Basilicaの右側から入って、真ん中のブラックマリア前を通って、Basilica左側の出口に続くというコース。所要時間は、待ち人にもよるが建物のなかに入ったあとは約15分程度だった。(ブラックマリア前で長い間、立ち止まり続けることは現実的に出来ないので、ノロノロとBasilica内を歩くといった感じ。)


出会えなかったEscolania(エスコラニア)
ブラックマリアを拝んだ後、Basilica正面から中に入り、しばらく見学することに。 この時は、ここでてっきりEscolania(エスコラニア)なる合唱団を聞けると思っていたのだが、その事をツーリストインフォまで確認することに。Basilicaを出ると、昼まえが近づいたせいか、一段と観光客が増えていた。ツーリストインフォでも何人かの人が列を作って待っていた。順番になり、英語で質問すると、「They don't sing today.」と予想外しかもガッカリの返事がきた。。えぇ〜、って顔をしたら気の毒そうに「Sorry」と言われ、その場を去ることに。毎日昼からあると思っていたEscolania目当てに、モンセラート到着したのに。。

麓のロープウェイ乗場から見上げたMontserrat
麓のロープウェイ乗場から見上げたMontserrat
のこぎり山から降りるロープウェイ乗場にて。この急傾斜はちょっとしたアトラクションでした。
のこぎり山降りるロープウェイ乗場にて。この急傾斜はちょっとしたアトラクションでした。
Basilica(大聖堂)
Basilica(大聖堂)
ブラックマリアことLa
ブラックマリアことLa Moreneta(ラ・モレネータ)
楽器を演奏しながら行進する学生たち
楽器を演奏しながら行進する学生たち

モンセラートのハイキングコース
Basilicaの近く(ちょっと歩くけど)には、レストランや土産物屋、ちいさな飲食店が少しあった。お目当てのEscolaniaがないと知り、とりあえず何か食べるようと、飲食店に行くと、昼近くのせいかどこもたくさんの人で混雑していた。特に11:00am過ぎから、団体さんがどっと増えたような印象を受けた。結局レストラン自体は数も少なくどこも混雑していたので、洒落たカフェに隣接するパン屋で、ハムとチーズをはさんだクロワッサンとチョコレートドーナツ、ドリンクを買うことに。で、ハイキングコースを適当なところまで登り、見晴らしのいい休憩所(ハイキングコースのあちこちにある)で、のこぎり山からの景色を見ながら食べることに。食事中、Basilicaの鐘の音が鳴り響いたが、それ以外は鳥がさえずる以外、本当に静かなところだった。

お山の上からの景色をしばらく眺めてバルセロナへ戻ることに。


ハイキングコースからの眺め
ハイキングコースからの眺め

バルセロナへの帰路
モンセラート駅は無人駅なので、改札はありませんし、誰も切符をチェックしには来ませんでした。 しかも工事の都合かなんかで単線状態だったので、Barcelona方面の電車も逆方面息の電車も同じプラットフォームに停車する状態でした。列車は頻繁に来ることはなく、列車の進行方向に注意しつつ待つこと、結局約45分。ようやくBarcelona行きの列車が到着したのは12:45でした。手動ドアの列車だったので、緑色のボタンを押してドアを開け乗車すると、あちこち席が空いており、とても空いている電車でした。車内には、子供連れの親子から楽しそうなスペイン語の会話が聞こえてくる以外は静かでした。結局、スペイン広場前のホテルに戻るまで約50分、その後シエスタタイムに。モンセラートのハイキングコース歩き回ったせいで疲れたました。。

ロープウェイ乗場となりのMontserrat-Aeri駅にて
ロープウェイ乗場となりのMontserrat-Aeri駅にて

Parc Guell(グエル公園)
体力補給した夕方4:00pm過ぎ、今度はグエル公園目指して出発することに。 この日は、メトロ3号線Espanya駅からLeseps駅へ行き、ちょいと登山コースみたいな道を歩き行くことに。 Lesepps駅からの道中は、グエル公園目当ての観光客らしき人もちらほらいたが、道のところどころに案内板もあったので予想以上にわかりやすく、駅からグエル公園まではざっくりL字に歩いていく感じ。所要時間は、行きは坂道なので徒歩約30分、逆に帰りは約20分。

と、まぁ徒歩30分、しかも予想以上に急な坂道をテクテクと歩いていくと、ありました。ガウディの奇天烈なオブジェや建物が残るグエル公園が。口から水がサラサラと流れるトカゲの噴水(?)の周りには、記念撮影の人がどっさりいました。そこからバルセロナの街を見渡せるタイルベンチの広場にあがると、とても広いところにたくさんの人がいました。ところどころタイルベンチは空いていたので、適当に座り見晴らしを楽しみました。

グエル公園内は、割と広い印象を受けましたが、適当にまわった後、サグラダ・ファミリア聖堂に向かうことに。


グエル公園
グエル公園
トカゲのオブジェの前は記念写真スポットでした。
人気の記念写真スポットの様子

Temple de la Sagrada Familia(サグラダ・ファミリア聖堂)
いったんグエル公園からLesseps駅に戻り、Diagonal駅でメトロ5号線に乗り換え、そこから2駅のところの最寄り駅もその名の通りのSagrada Familia駅に到着。駅出口の階段を上がると、交差点越しにドーンと巨大なサグラダ・ファミリア聖堂が聳えていた。

概観は巨大。とにかくデカイ。外壁には、それがなければとっくに完成してたんじゃない?というくらい立派な彫刻、まるで名のあるヤクザの背中の彫り物のようにがびっしりと彫られていた。ツンツンの鐘楼が夕方の空めがけて突き刺している感じ。

超巨大の聖堂の周囲にはカメラ片手の人がたくさんいたが、まずは入場料を支払い内部へ入ることに。

が、中はまるで工事現場。というか、工事現場。資材もその辺に積んで置かている状態。御幣を恐れずに言うと、入場料とは工事現場の見学料にすぎず、といった感じ。夕方のせいか、内部も混雑しておらず、すいすい歩ける状態。途中、リフト乗場には行列ができていたのでパスしたけど、出口までの所要時間、約15分。後は周囲をぶらぶらすることに。

サグラダ・ファミリアは、その周囲からだと見上げるだけで首が疲れる超巨大な建造物。だから全体を一枚の写真におさめるためには、少し距離をとる必要がある。が、実際その周囲には観光客用の土産物屋やBAR(バル)、飲食店が軒を並べる。そんな中、ちょうど池を挟んで建物本体がフレームに収まりやすい撮影ポイントがある公園がある。池のほとりのベンチでは地元の人やら観光客やらが一緒に座り、公園の一角では子供たちがサッカーボールを転がしているところだ。ロナウジーニョやエトーのレプリカTシャツを着た小さな子供がサッカーボールを蹴っている傍らで、その姿をみる家族たちの様子は、なんとも微笑ましい光景でした。実際、ルーレットを決める子供もいたのにはびっくりしましたが。。(普通なのかな?日本でも。)と、まぁ、そんな公園から巨大な聖堂の写真をパチリパチリと撮影した後は、サグラダ・ファミリア近くに残るドメネク建築の傑作のひとつ、サン・パウ病院へ徒歩で移動開始することに。と、その前にパエリヤの看板を出すBARが結構目に付いたので、腹ごしらえすることに。


サグラダ・ファミリア聖堂
サグラダ・ファミリア聖堂
外壁にはびっしり彫物が。
外壁にはびっしり彫物が。
工事現場そのものの内部
工事現場そのものの内部

Paelia(パエリャ)
サグラダ・ファミリア目当ての観光客を意識してだろうが、パエリアの写真付メニューを店先に並べるBARが多かった。値段も、10ユーロ以下の1人用を出す店も多いと思った。そんな1軒のBARでパエリアを食べることにした。店内は2、3人の客しかいなかったが、カウンター内のおじさん店員2人はなにやら忙しそうだった。

適当に店内に入り、空いているテーブル席につくと、おじさん店員1人がやってきたので「Do you have menu?」と言うと、「si」と。シーフードパエリア(8.5e)と、どういうわけかファンタオレンジを注文すること約20分、1人前の薄底の鉄なべで炊かれたシーフードパエリアが運ばれてきた。海老やらイカやら貝やらがのって実に美味しそうな見た目。アツアツを、じぇんぶ美味しくいただけました。

パエリア自体は、2人前以上から出すレストランが多いと思っていたが、この時以外にも結構1人前で出す店も多いなぁ、と思いました。たぶん、BARとかの方が1人前を用意しているところ多いのかな、といった印象を受けました。パエリアを綺麗に平らげた後、食後のコーヒーを飲んでサン・パウ病院参りに出発することに。BARでの夕食はしめて12eなり。


サグラダ・ファミリア聖堂の周囲の飲食店の様子
サグラダ・ファミリア聖堂の周囲の飲食店の様子
1人前のPaelia(パエリャ)出す店も結構ありました。
1人前のPaelia(パエリャ)出す店も結構ありました。

バルセロナ現地時間

日本時間(東京)

Hospital de Sant Pau(サン・パウ病院)
サグラダ・ファミリアの北、ちょうどメトロ5号線Sagrada Familia駅から北に向けて大通りがまっすぐ続いている。それがAvinguada de Goudiこと、ガウディ通り。通り自体は横幅2、3ートルで、全長7、800メートル程度の大きさ、通りの両側には店が軒を並べ、レストランやATMもちらほらとあり、観光客で夜遅くまで賑わっている。

サン・パウ病院自体は、メトロ5号線のHospital de Satn Pau駅そばだが、サグラダ・ファミリアからだと大通りをサン・パウ病院方面に歩いていくと、突き当たりが病院の正面玄関になる。ガウディと双璧をなすモデルニスモを代表する建築家、ドメネクの傑作のひとつが、それ。バルセロナに残る世界文化遺産のひとつ。正面玄関の建物ぬけて中庭にでると、普通の日本の病院とはじぇんじぇん違うファンタジックな建物があちこちにあり、それらは今も使われている病棟。中庭にはカメラ片手の観光客の姿も、あちこちにありました。建物ごとにデザインが異なり、ファイナルファンタジーの世界のような病院といった感じがしました。パチリパチリと写真を取り捲った後、またSagrada Familia駅まで歩き、ホテルに戻ることに。

この日は、これにて終了。明日夜は、いよいよチャンピオンズリーグのバルサ初戦!しかもグランドスタンド1F席での観戦!激しく楽しみなり~ 午前中はタラゴナかダリ美術館のあるフィゲラスにでも行こうかと悩みつつ就寝することに。


サグラダ・ファミリア聖堂から徒歩約10分、突き当りが世界遺産のサン・パウ病院
サグラダ・ファミリア聖堂から徒歩約10分、突き当りが世界遺産のサン・パウ病院
サン・パウ病院の敷地内の様子
サン・パウ病院の敷地内の様子
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掲載内容は管理人そちぷのスペイン・バルセロナでの体験に基づいた個人的な意見です。各人の責任においてご利用くださいませ。