スペイン・バルセロナでのスペイン国内リーグ・リーガエスパニョーラ、チャンピオンズリーグのFCバルセロナ観戦記、バルセロナやモンセラート、タラゴナなどバルセロナ旅行の体験談(2006年)を綴りました。
 スペイン・バルセロナ旅行記 Day3 HomePageに戻る

スペイン広場のカタルーニャ鉄道駅
スペイン広場には、メトロだけでなくカタルーニャ鉄道(FGC)のEspanya(エスパーニャ駅)がある。 そこに明日のモンセラット行きの乗車券を手配するため向かうことに。 モンセラットは、バルセロナ近郊の人気観光地のひとつ。崖とブラックマリアで有名なところ。

am9:45、ホテル玄関を出て、信号を渡り、FGCのマークのある階段を降りていくと、切符売場と改札口があった。日曜日朝の駅には、駅員に英語でモンセラットへの行き方を聞いたりする観光客が既に何人もおり、短い行列が出来ていた。

臨時の相談所には英語ガイドが一人おり、そこでチケットの事を教えてもらうことに。普通の乗車券以外にも、モンセラットでのロープウェイ往復チケットやランチ代を含んだ特別チケットもあるとのこと。モンセラット自体、標高1200mの高地にある修道院を中心とした町のため、駅からは大抵の人はロープウェイを使うことになる(山登り好き以外は)。そのため、鉄道の乗車券とロープウェイの往復チケットを買うことに。その事を英語ガイドの人に伝えると、列車やロープウェイの発着時間が書かれた小冊子に、色々メモ書きしてくれたものをくれた。乗車券自体は、英語ガイドの人から直接買うことは出来ず、今度は自動券売機に並ぶことに。自分の順番が来ると、係員のおじさんに「Montserrat tommorrow」と言うと、ボタンを押してくれて手伝ってくれた。バルセロナ-モンセラットの往復乗車券とロープウェイ往復チケットのセット、18.40ユーロなり。


スペイン広場まえのホテル
スペイン広場まえのホテル
朝のカタルーニャ広場
朝のカタルーニャ広場
Day 1
Day 2
Day 3
 カタルーニャ鉄道Espanya駅
 バルセロナ旧市街
 カテドラル
 コロンブスの塔
 ハーバーフロントとマレマグナム
 ピカソ美術館
 モヌメンタル闘牛場
 闘牛

Day 4
Day 5
Day 6
Day 7

バルセロナ旧市街
モンセラット行きのチケットを準備出来た後、今度は旧市街観光に出かけることに。 メトロ3号線Espanya駅からカタルーニャ広場の最寄り駅Catalunya駅へと向かう。 カタルーニャ広場そばにはBARがたくさんあるので、そのひとつで朝食をとった後、適当に旧市街を観光することに。

この日が日曜日で、明日がCatalunya National Holiday(祝日)のせいか、午前中から旧市街を観光する人はたくさんいた。カンプノウ近くの大学自治区とは明らかに違うオールドタウンは独特の雰囲気があり、何気ない路地まで旅情を感じさせてくれるところだと思う。人気のないところは避けて適当に歩いていると、街のあちこちでギターを弾きながらCDを売っている人が目に付き、何人もが足を止め曲を聴いている景色が幾つかあった。そんなこんなで歩いているうちに、カテドラルに到着することに。


バルセロナ旧市街
バルセロナ旧市街

カテドラル
カテドラル前の広場には、観光客を集めていた大道芸人もいた。 広場を挟んでカテドラルの前にはオープンテラスのカフェやベンチもあり、ほとんどの席は埋まっていた。

カテドラルのある周囲は旧市街の中でも特に古い地域で、未だに13世紀ゴシック建築が残るとのこと。この点、Mercat de Sant Josep(サン・ジュセップ市場)のあるランブラス通りの反対側よりは、ごちゃごちゃしていると感じたところ。 カテドラル自体は巨大な教会で、中にも無料で入れた。めちゃ高い天井、厳かな宗教美術で飾られた内部では、ミサらしき集会が行われていたので、すぐに立ち去ることに(あまり中は勝手に歩き回れそうになかったので)。


コロンブスの塔
カテドラルを離れた後、再び旧市街の小道を適当に歩いていると、明らかに人通りの多い並木町にでた。そこが、Les Ramblas(ランブラス通り)だった。とりあえず通りの終点にあるコロンブスの塔を目指して、下っている(海の)方へ進んで行くと、塔と言うより棒のようなひょろりとしたコロンブスの塔がが見えてきた。てっぺんにはコロン(コロンブス)さんがどっか指差して立っており、そのコロンさんを守らんかと、塔の下には獅子の像がいくつかあるところだ。ランブラス通りから行くと、ちょうど塔の逆側(港側)にエレベーター乗り場への入口があった。受付で料金(2.3ユーロ)を払い、てっぺんからの景色を見ることに。ここの塔は、細く、エレベーター乗場も異様に狭く、エレベーター自体も狭いため一度に4人位しか乗れない。しかも、展望エリアは、そんなエレベーターを囲うように人1人しか歩けないようなところ。だから、皆、昇ってきたエレベーターから降りて、次のエレベーターがくるまでの間を、ゆっくりと1周するような感じ。塔の上からは、カタルーニャ広場まで続くランブラス通りの並木が見渡せたり、サグラダ・ファミリアの鐘楼、モンジュイックの丘のカタルーニャ美術館まで見え、なかなか爽快な景色が楽しめた。下りの狭いエレベーター内では、エレベーターガイドの男性が、乗り合せた観光客に出身地やらを聞くと、オースラリアやドイツとの答えが。ほとんど混雑しておらず、なかなか楽しめたところだった。(1回で十分だけど。)


ハーバーフロントとMaremagnum(マレマグナム)
コロンブスの塔の傍から、左手のヨットハーバーを見ながら端を渡ったところにあるショッピングモールが、Maremagnum(マレマグナム)。このショッピングモールの周囲には海を見ながら座れるベンチがあちこちにあり、沢山の人がいた。また小汚い海を想像していたが、水面には魚の影がけっこうあった。適当にマレマグナムの中を歩いた後は、橋を戻りバルセロネータ方面に歩き、Via Laietana(ライエタナ通り)の交差点で左折し、Jaurme I(ジャウメ・プリメ)駅を目指すことに。

カテドラルの内部の様子
カテドラルの内部の様子
コロンブスの塔の上から見下ろす並木道(ランブレス通り)
コロンブスの塔の上から見下ろす並木道(ランブレス通り)
ハーバーフロントから見るコロンブスの像
ハーバーフロントから見るコロンブスの像
Maremagnum(マレマグナム)
Maremagnum(マレマグナム)

ピカソ美術館
Jaurme I(ジャウメ・プリメ)駅の交差点まで行くと、観光客が沢山行く方向が分かると思う。バルセロナ最大の観光名所のひとつ、ピカソ美術館はその先にあった。ちょうど、交差点の大通りから小道に一本入るところに案内板もあったので、予想以上に分かりやすく辿りつけた。ちょうど、小道を歩いていくと正面にピカソ美術館が見え、おっ以外と空いてるなぁと思ったのが甘かった。。美術館前の道にはズラリと行列が出来ており、その数ゆうに100人は並んでいた。。結局そこで1:00pm過ぎから約1時間並ぶことに。行列の横では、ギター弾きのおじさんがず〜と演奏していた。

やっとこさ自分の順番が来て、受付で常設展と特設展のチケットを購入(8.5ユーロ)。聞くと館内は写真撮影厳禁とのこと。クロークで鞄を預けて、美術館入口の2Fへの階段の前にいる係員にチケットを見せると、特設展は1Fとのこと。特設展は、平たく言えば、ピカソの幼少期のお絵描きの展示だった。素人のせいかわずか5分で見終わる内容。。常設展だけの入館料は5ユーロなので、それだけに3.5ユーロは正直ぼったくられた感を抱きつつ、2Fの常設展に向かう。

2Fの常設展は、特設展より見る量があり、沢山の人がいた。それでも入場制限のおかげか、館内は混雑している様子はなく、ゆっくり見て回ることが出来た。ピカソマニアならもっと必要かもしれないが、所要時間は約30分なり。美術館を出ても、なお行列は出来ていた。それを横目に、次はピカソ美術館近くにあるEsglesia de Sta. Maria del Mar(サンタ・マリア・ダル・マル教会)を拝み、一旦ホテルに戻りシエスタすることに。


ピカソ
ピカソ
入館待ちの行列の様子。
入館待ちの行列の様子。予想以上でした。。朝早い方が空いているはず。

Placa de Toros Monumental(モヌメンタル闘牛場)
アンダルシア地方が闘牛の本場。だがバルセロナでも見れる場所が、Placa de Toros Monumental(モヌメンタル闘牛場)でした。昨日、ちょうどカンプノウからの帰り道、偶然にも電柱に張られたポスターで知ったので是非見ることに。スペイン広場横にもPlaca de Toros les Arenes(ラス・アナレス闘牛場)があるが、そちらは工事中というわけで、メトロ2号線Monumental(モヌメンタル)駅には5:30pm頃到着。メトロ出口をあがるとすぐ、横がその闘牛場というところ。当日券を買う人が結構いたので、すぐに分かった。チケット売場の窓口はいくつもあり、3、4人並ぶと順番がきた。事前に、日向席や日陰席があると知っていたが、料金表には10以上がリストアップされており、値段もバラバラ。ひとつ前に並んでいた学生風の外国人男性は「Cheapest」と言っていたが、それはよして2番目に安い24ユーロのチケットに決定(この時点で3Fの日陰席とは露知らず)。

入口でチケットを見せて、闘牛場内にはいると、中はサッカースタジアムと同じような感じ。ただし、自分の座席が何階席かすら分からなかったので、係員のおばちゃんに見せると、笑顔で天井を指差し「three」と。階段で3Fに上がり、とりあえず座席のあるブロックまで辿りついたのはいいが、今度は座席がわからない。。幸い空席だらけだったので適当に腰掛けて待つことに。そして18:00闘牛開始。


Placa
Placa de Toros Monumental(モヌメンタル闘牛場)
闘牛場3F席からの眺め
闘牛場3F席からの眺め

闘牛
まずは黄色や桃色の派手な衣装をまとったマタドール達が、場内に姿を表した。礼をして一旦退場。今度は別の扉が開いて、真っ黒な牛が威勢よく現われ、しばらく場内を走る。闘牛は牛1頭に対する団体戦のような感じで進んだ。

まずは一番バッター。布(マタドールのやつ)だけで、登場したばかりの一番元気な状態の牛と合間見えることになる役目だ。一番バッターが技を見せた後は、3人の2番バッターに交代する。ただし3人がかりで戦うのではなく、1人1人が両手に銛だけをもち、牛と対峙し突っ込んでくる牛を交わしながら牛の首に銛を突き刺していく役だ。素人見には、一番危険な役目のように見える。実際、2本の銛を見事に牛に突き刺した人には、拍手が贈られるが、1本しか刺せない人やじぇんじぇん刺せない人にはブーイングが容赦なく飛び交うことになる。銛を首に突き刺された牛は、そこから流血する。どす黒い赤色は、3F席からでもはっきり見えた。一度ささった銛は、牛がどんなに暴れてもなかなか外れず、めちゃ痛そう。。3人の2番バッターが役目を終えると、最後に布をもったマタドールがさっそうと(余裕ぶっこいたように)登場し、場内から拍手が。赤い布に突っ込んでくる牛をマタドールを交わす瞬間、場内の一部から大きな声で「オレー」と挙がる。だが、この首筋に突き刺さった銛の流血のせいか、遠めにも牛の呼吸が荒くなっているのがわかった。マタドールは牛が弱るのを待ち、刀を手にとる。そして牛の突撃に対して今まで布でかわしてきたが、一瞬の隙をついて首筋に刀を突き刺そうとする。が、なかなか上手に刺さらなかった。刺さっても浅ければ、牛が動くとぽろりと落ちる始末。となると、マタドールはまた別の刀を手に取り同じことを繰り返すことに。一撃でぶすりと突き刺すマタドールには大拍手が送られるが、なんども失敗すると、見てる方はだんだん牛の見方になってくるようで、牛に対して「頑張れー」みたいな声援が場内であがりはじめた。命がけのマタドールに対しては気まずいというか気の毒な話だ(笑)マタドールの刀で、牛がバタリと倒れると、その場で係員らしきおっちゃんが場内に入ってきて、小刀で牛にトドメをさし、息の根を止めるという運び。牛によっては、この時断末魔をあげるのもいた。「モォー」とも「ホゲー」とも文章に出来ない叫び声が闘牛場に響いた後、牛は完全に動かなくなる。最後に馬車が登場し、倒れた牛をつないで場内に運びだされて1回戦が終了。これを3回繰り返し、1ラウンドが終了する。そういうのが2ラウンドあった。つまり1回の闘牛で、合計6頭の牛がマタドール達により葬りさられることになる。ちなみに2ラウンド目に登場した牛の方が、1ラウンド目より幾分大きくしぶとかった。1ラウンドは約1時間で、2ラウンド終了までは約2時間、この時間のうちに日向の座席でも日が落ちて日陰席になっていくとうわけだ。ラウンド中の所々には楽器の演奏が入り、場内を盛り上げていたが、1ラウンド終了で席を立つ人もいた。

全て見終わった後、3F席から地上に降りていくと、ぷ〜んと臭いが。くっさ〜と思ったら、馬車の通り道らしき後には馬糞があちこちに。。油断して踏み付けないように注意しませう(笑)

その後、グラシア通りを少し歩き、BARで夕食することに。 ピッチャーで出されたサングリアをたらふく飲んで、この日は終了。 明日のモンセラット詣も楽しみだ。

最初はいきおいよく走る雄牛
最初はいきおいよく走る雄牛


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バルセロナ現地時間

日本時間(東京)

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掲載内容は管理人そちぷのスペイン・バルセロナでの体験に基づいた個人的な意見です。各人の責任においてご利用くださいませ。